NEOTERRAINオリジナルTシャツ販売中!

HITOTEMAとは?相模湾の風土から生まれる“ひと手間”を地域ブランドへ

国道134号線から望む相模湾と江の島、富士山の風景に、柑橘や海藻、調味料など地域の“ひと手間”を象徴する食材を重ねたNEOTERRAIN Journalのアイキャッチ画像

ひと手間で、地域はもっとおいしくなる。

国道134号線を、鎌倉から西へ走る。 窓の向こうには、相模湾が広がっている。

江の島の輪郭。
遠くに浮かぶ富士山。
水平線に溶けていく光。
潮の香りを含んだ湘南の風が、海沿いの街を静かに通り抜けていく。

この風景には、ただ美しいだけではない力がある。

海があり、山があり、畑があり、漁港があり、古い町並みがあり、人々の暮らしがある。 鎌倉、逗子、葉山、藤沢、茅ヶ崎、平塚、大磯、小田原、そして熱海へ。 相模湾に沿って続くこの土地には、それぞれの場所で育まれてきた味、香り、手仕事、食文化がある。

けれど、その魅力は、必ずしも大きな名物料理として語られているわけではない。

一滴の魚醤。
ひとしぼりの柑橘。
ひとさじの味噌。
ひとふりの塩。
海藻のうま味。
地魚に添えられるぽん酢。
農家が受け継いできた漬けだれ。
食卓の奥にある、誰かの“ひと手間”。

それらは、料理の主役ではないかもしれない。 けれど、その小さな手間によって、料理はぐっとおいしくなる。 そして、その味の奥には、土地の風土、産業、人の記憶が隠れている。

HITOTEMAは、その“ひと手間”を取材し、地域の魅力として再編集する企画である。

Contents

名物を作るのではなく、土地の味を見つける

地域おこしや観光PRでは、よく「ご当地グルメを作ろう」という言葉が語られる。

カレー、餃子、ラーメン、焼きそば、コロッケ。 たしかに、それらは分かりやすく、観光客にも届きやすい。 街の名前と料理が結びつけば、認知は広がり、経済効果も生まれる。

しかし、地域の魅力は、新しく作られた名物だけに宿るのだろうか。

むしろ、すでにその土地にあるもの。 長く暮らしの中で使われてきたもの。 地元の人にとっては当たり前すぎて、まだ名前がついていないもの。 そこにこそ、地域ブランドの原石があるのではないか。

HITOTEMAが注目するのは、そうした小さな地域資源である。

魚を引き立てる醤油。
しらす丼に添えられる柑橘。
干物に合うぽん酢。
地元野菜にかけるドレッシング。
漁師町に残るまかないの味。
家庭ごとに違う味噌汁の香り。

それらは派手ではない。 でも、確かにその土地の暮らしを映している。

相模湾の風土は、味になる

相模湾沿岸には、独特の豊かさがある。

海からは魚介が届く。 山と丘陵地には柑橘が実る。 畑には野菜が育つ。 古くからの漁港、観光地、別荘文化、寺社のある町、サーフカルチャー、商店街、道の駅、朝市がある。

このエリアの魅力は、ひとつの名物に集約されるものではない。 むしろ、点在する小さな文化が、海沿いの風景の中でゆるやかにつながっていることにある。

鎌倉の野菜。
逗子や葉山の海辺の食卓。
藤沢・江の島のしらす。
茅ヶ崎の漁港文化。
大磯の静かな朝食風景。
小田原の柑橘と干物。
熱海のだいだい。

それぞれの土地にある味を、ひとつの視点で結び直す。 それが、HITOTEMAの役割である。

相模湾の風景は、美しい。 だが、その美しさは、眺めるだけで終わるものではない。 風景は、食卓にも現れる。

潮の香り、柑橘の酸味、魚のうま味、人の手仕事。 それらが重なったとき、風土は味になる。

“ひと手間”は、地域ブランドになる

HITOTEMAが目指すのは、単なる食レポではない。

「おいしいですね」で終わるのではなく、 なぜその味が生まれたのか。 誰が作っているのか。 どんな土地の条件があるのか。 どんな暮らしや産業と結びついているのか。 これからどう受け継がれていくのか。

その背景まで取材する。

ひとつの調味料には、作り手の思想がある。 ひとつの食材には、土地の時間がある。 ひとつの料理には、暮らしの記憶がある。

それを映像、記事、写真、SNS、レシピ、イベントへ展開することで、 “ひと手間”は地域のブランド資産へ変わっていく。

たとえば、普通の唐揚げに地元の柑橘ぽん酢を添える。 いつもの卵かけご飯に、地元醤油を一滴加える。 パスタに魚醤をひとさじ入れる。 焼き魚にだいだいをしぼる。 サラダに海藻のうま味を足す。

それだけで、料理はただの料理ではなくなる。 その土地の風景をまとった一皿になる。

HITOTEMAが取材するもの

HITOTEMAでは、相模湾エリアを中心に、地域に眠る“ひと手間”を取材していく。

対象は、調味料だけに限らない。

  • 魚醤
  • 醤油
  • 味噌
  • ぽん酢
  • だし
  • 柑橘
  • 海藻
  • 漬物
  • 香辛料
  • まかない
  • 家庭の味
  • 職人の隠し味

そこに関わる生産者、料理人、農家、漁師、商店、地域の人々。 大切にしたいのは、商品そのものよりも、その奥にある物語である。

なぜ、その味はこの土地で生まれたのか。 どんな人が守ってきたのか。 どうすれば、次の世代に届くのか。 どうすれば、地域の認知や活性化につながるのか。

HITOTEMAは、その問いを持って、現場を訪ねる。

食卓から始まる、地域編集

地域活性化という言葉は、ときに大きく聞こえる。 観光、移住、産業振興、ブランド戦略、関係人口。 どれも重要だが、生活者にとっては少し遠い言葉でもある。

しかし、食卓は近い。

今日のごはんに、何を少し足すか。 いつもの料理を、どう少し変えるか。 誰かに贈るなら、どんな土地の味を選ぶか。

その小さな選択の中に、地域との接点がある。

HITOTEMAは、食卓から地域を考える。 料理をおいしくする“ひと手間”を入口に、地域の風土、産業、文化、人の営みを見つめ直す。

それは、NEOTERRAINが大切にしてきた「現場から世界を見る」という視点にもつながっている。

大きなニュースだけが、社会を動かすわけではない。 小さな味、小さな手仕事、小さな記憶もまた、地域の未来をつくっている。

ひと手間で、地域はもっとおいしくなる

国道134号線の先に見える相模湾。 富士山と江の島と海が重なるあの風景。 潮の香りと湘南の風。 その風土から生まれるものには、確かな魅力がある。

HITOTEMAは、その魅力を探しに行く。

料理をおいしくする、最後の一滴。 地域の記憶を呼び起こす、ひとさじ。 人と土地をつなぐ、見えない手間。

名物を新しく作るのではなく、 すでにある土地の味を見つける。

その“ひと手間”が、料理を変える。 食卓を変える。 地域の見え方を変える。

HITOTEMA。
ひと手間で、地域はもっとおいしくなる。

この記事が響いたら、シェアしていただけると嬉しいです。
  • URLをコピーしました!
Contents