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暮らしを耕し、感性を育てる─農業×ART宿「土肥邸 Naya」が描く、地域循環の新しいかたち

刈り取られた畑に夕日が差し込み、干し草ロールが点在する農村風景。大地の質感と畝のラインが強調された広角ショット。
夕暮れ時の柔らかな光に包まれた土肥邸 Naya

引用元:PR TIMES|株式会社MAE「農業×ART宿『土肥邸 Naya』開業」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000131566.html

農業、アート、地域医療─本来は異なる領域に見えるこれらが、ひとつの場所に交わるとき、地域にはどんな新しい価値が生まれるのか。
2024年、医薬品会社MAEが開業した農業×ART宿「土肥邸 Naya」は、その答えを静かに提示する存在です。


夕暮れ時の柔らかな光に包まれた土肥邸 Naya
Contents

■ 「住むように滞在する」から生まれる、地域との連続性

土肥邸 Nayaは、農地と古民家を活用し、アーティストや旅人が「暮らすように滞在する」ことを前提に設計された宿です。
収穫の音、土の匂い、乾燥した藁の手触り。自然のリズムと人の営みが地続きになる環境が、この場所にはあります。

滞在者は農作業に参加し、地元食材で食卓を囲み、庭で作品制作を行うこともできる。
“農の営み自体が、アートの創造過程になる”というユニークなコンセプトは、地域文化の再解釈でもあり、都市と地方の新しい関係性でもあります。


昔ながらの農業体験

■ なぜ医薬品会社が「農業×アート」に踏み出すのか?

一見すると、医薬品企業と農業×ART宿は遠い距離にあります。しかしMAEが育んできた視点は、これらを一本の線で結びます。

それは、「いのちの循環に寄り添う」という企業の根源的テーマです。

MAEはこれまでも、地域の健康教育や探究学習を行う「MAE まちかどラボ」を運営してきました。そこで培われた、“地域と共に育つ”文化が、Nayaの誕生につながっています。

農地は、いのちを育む場所。
アートは、人の内面を耕す営み。
医薬は、その橋渡しとなる知の領域。

土肥邸 Nayaは、この3つが静かに重なりあう場所です。


古民家の開放的なラウンジ空間

■ “地域の知”をひらく宿─官民学連携のもうひとつのかたち

Nayaの取り組みは、農業体験やアート滞在にとどまりません。
自治体、学校、地域企業との連携を通じて、「地域の知の共有地(コモンズ)」として機能し始めています。

  • 地元農家と連携した農業ワークショップ
  • 小中高との探究型フィールド学習
  • アーティスト・イン・レジデンス受け入れ
  • 地域住民の交流拠点としての利用

こうした“官民学”がゆるやかにつながる構造は、地方創生の文脈においても重要です。
特に、宿泊施設が「地域の教育・文化装置」として機能する例はまだ多くありません。

土肥邸 Nayaは、観光施設ではなく、「地域で暮らしを共創するための宿」へと進化しています。


大学生インターンによるプレゼンの様子

■ 農村から生まれる“創造のエコシステム”

都市のクリエイターや研究者、アーティストが農村に滞在し、地域住民と日常を共有する。
この往来から生まれるのは、単なる観光消費ではなく、「共創の循環」です。

・農地が学びの場になる
・アートが地域の魅力を可視化する
・医薬企業が地域の健康文脈を補完する

この構造は、地方の価値を外から「盛る」のではなく、すでにある資源を“耕し直す”ことによって価値を創り出すモデルです。


棚田状の農地に囲まれた里山の風景

■ “問い”から未来は始まる─Nayaが投げかけるもの

NEOTERRAINが大切にする「問いから未来をつくる」という姿勢。
土肥邸 Nayaが投げかける問いは、とてもシンプルです。

「暮らしを耕すことは、地域の未来を耕すことではないか?」

農とアートと医薬が結びつくとき、地域の価値は単なる観光資源を超えて、“生き方を更新する場”へと変わります。
そこには、持続可能な地域のヒントが確かに息づいています。

土肥邸 Nayaは、暮らし・表現・いのちをめぐる新しい実験を、静かに、しかし確実に前へ進めています。
この宿から生まれる小さな創造の波が、地域と社会にどんな未来を描いていくのか。今後の展開が楽しみでなりません。


引用元:PR TIMES|株式会社MAE
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000131566.html

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