AI音楽生成ツール「Suno」の登場により、誰もが音楽を生成できる時代が始まった。
その楽曲はSpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスで配信することもできる。
すると、ある疑問が浮かぶ。
SpotifyはAI音楽で崩壊するのではないか?
もし誰もが無限に音楽を生成できるなら、プラットフォームはAI音楽で埋め尽くされてしまうのではないか。
しかしNEOTERRAINでは、むしろ逆の可能性を見ている。
AI音楽の時代、Spotifyは さらに重要な存在になる 可能性が高い。
Spotifyは「音楽配信」ではない
まず理解すべきなのは、Spotifyは単なる音楽配信サービスではないということだ。
Spotifyの本質は
レコメンド・アルゴリズム
にある。
ユーザーが聴く音楽の多くは、検索ではなく
- Discover Weekly
- Release Radar
- プレイリスト
によって見つかる。
つまりSpotifyは
音楽の検索エンジン
のような存在になっている。
AI音楽はむしろSpotifyを強くする
AIによって音楽の供給は爆発的に増える。
これは一見すると問題のように見える。
しかし供給が増えるほど重要になるものがある。
それが キュレーション だ。
つまり
- 何を聴くべきか
- どの音楽を推薦するか
を決める仕組みである。
AI音楽が増えるほど、 Spotifyのアルゴリズムの価値は高くなる。
YouTubeと同じ構造
この構造は、すでにYouTubeで起きている。
YouTubeでは毎日膨大な動画が投稿される。
しかしユーザーは、そのすべてを見ることはできない。
そこで重要になるのが
レコメンドアルゴリズム
だ。
実際、多くの視聴は検索ではなく
- おすすめ動画
- 関連動画
から生まれている。
Spotifyも同じ構造を持っている。
音楽は「無限ライブラリ」になる
AI音楽の普及により、音楽は事実上
無限ライブラリ
になる。
つまり問題は
- 音楽が足りない
ではなく
- どの音楽を選ぶのか
になる。
このとき最も重要になるのが
プラットフォーム
である。
Spotifyは音楽のNetflixになる
AI音楽時代、Spotifyは
音楽のNetflix
のような存在になっていく可能性がある。
無数の音楽の中から、 アルゴリズムが最適なものを選ぶ。
ユーザーは
- 作業用
- 睡眠用
- 旅行用
など、目的に合わせて音楽を消費する。
音楽は作品というより、 体験の一部 になる。
アーティストの価値は消えるのか
AI音楽の普及により、 アーティストの価値がなくなるのではないかという議論もある。
しかし実際には、 価値は消えない。
むしろ
意味のある音楽
の価値は高まる可能性がある。
AIが無数の音楽を生成する世界では、
- 物語
- 文化
- 思想
といった文脈が重要になる。
音楽は単なる音ではなく、 意味を持つメディア になる。
AI音楽時代は、 音楽の終わりではない。
むしろ、 音楽の意味が問い直される時代の始まりなのかもしれない。

