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コーヒーは、未来の地形をつくれるか — 火山に囲まれた谷から始まるスターバックスの実験

火山に囲まれたグアテマラのコーヒー農園の風景。谷に広がる畑と朝の光。
火山に囲まれたグアテマラのコーヒー農園の風景。(イメージ)

コーヒーは、嗜好品である前に「環境と人間の関係性」を映し出すメディアだ。
その一杯には、土地の気候、土壌、時間、そして生産者の選択が刻まれている。

スターバックスが新たに開設した自社農園「バレー オブ ボルケーノ農園」から、 世界で初めて商品として登場するコーヒー豆が、 2025年12月26日より スターバックス リザーブ® ロースタリー 東京にて発売される。

「グアテマラ バレー オブ ボルケーノ™」のコーヒー豆と抽出したコーヒー。
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火山に囲まれた谷—「バレー オブ ボルケーノ農園」という地形

バレー オブ ボルケーノ農園は、中米グアテマラ・アンティグア地方、 アグア火山、フエゴ火山、アカテナンゴ火山という 三つの火山に囲まれた谷に位置する。

火山性の肥沃な土壌、標高差による微気候の多様性、 そして自然保護区域に隣接する環境。 この場所は、単に高品質なコーヒーを育てる土地ではなく、 「これからのコーヒー生産を検証するための実験場」として選ばれた。

スターバックスはこの農園を、世界で3つ目となる自社農園として位置づけている。 ここでの目的は「収穫量の最大化」ではない。

気候変動、資材価格の高騰、技術や情報へのアクセス不足— 世界のコーヒー生産を支える小規模生産者が直面する 構造的な課題と、どう向き合うか。 その問いに、現場から答えを出すための拠点だ。

火山の地形とコーヒー農園の現場

コーヒーは「農産物」ではなく「知のインフラ」になる

世界で消費されるコーヒーの多くは、小規模生産者によって支えられている。 スターバックスが調達するコーヒーも、50万軒以上の農園の集合体だ。

しかし、気候変動は収量を不安定にし、 肥料や資材の高騰は経営を圧迫する。

バレー オブ ボルケーノ農園では、 土壌の健全性を保つ取り組み、 森林と農業の共生を目指すアグロフォレストリー、 水資源の循環利用や副産物の再活用など、 「小規模生産者でも導入可能なモデル」の研究が進められる。

重要なのは、ここで得られた知見が 世界各地のファーマーサポートセンターを通じて共有される点だ。

これは一農園の話ではない。
コーヒーという産業全体のレジリエンスを高める試みである。

Holes for coffee trees are dug on a newly purchased Starbucks Coffee farm near Antigua, Guatemala on April 28, 2025. (Photo by Joshua Trujillo, Starbucks)

初収穫ロットに宿る「風土の輪郭」

今回ロースタリー東京で提供される 「グアテマラ バレー オブ ボルケーノ™」は、 この農園で初めて収穫された少量ロットだ。

オレンジやほのかに柚子を思わせるみずみずしいシトラス感。 上質なアーモンドのようなやさしいコク。 キャラメルを思わせる甘みが、なめらかに長く続く。

それは単なるフレーバーノートではない。
火山に囲まれた谷の気候と時間が、味として輪郭を持った結果だ。

初年度の収穫量は限られ、体験できるのはロースタリー東京のみ。 この一杯は、完成形ではなく 「未来のコーヒーづくりの起点」として存在している。

Starbucks Agronomist Aldo Lopez on a newly purchased Starbucks Coffee farm near Antigua, Guatemala on April 28, 2025. (Photo by Joshua Trujillo, Starbucks)

NEOTERRAIN視点:一杯のコーヒーが描く未来

NEOTERRAINの視点で見れば、 この取り組みは新商品の話ではない。

それは、 「土地と産業と未来を、どう接続し直すか」 という問いへの実装だ。

コーヒーは、火山の地形を受け取り、 人の知恵を媒介し、 次の世代へと知見を運ぶ。

その一杯は、味覚体験であると同時に、 未来の地形を先取りするメディアでもある。

引用・参考

本記事は、以下のプレスリリース情報をもとに再構成しています。
PR TIMES|スターバックス新自社農園「バレー オブ ボルケーノ農園」初収穫コーヒー発売

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