2026年1月、ライフスタイルブランド「RHC ロンハーマン」と、 国内男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE」による 初のコラボレーションアイテム発売が発表された。
本記事では、この取り組みをスポーツマーケティングの視点から読み解く。 私自身、専門学校でスポーツマーケティングをテーマに講義を行ってきたが、 本事例は「競技の外側」に価値を広げる好例だと感じている。

1|スポーツ価値を日常へ拡張するという発想
B.LEAGUEは、単なる競技リーグではなく 「スポーツがもたらす感動やワクワク」を社会に広げることを掲げてきた。 一方、RHC ロンハーマンは ライフスタイルそのものを価値として提示するブランドである。
このコラボレーションの本質は、 スポーツ体験を“観戦”で終わらせず、日常生活へと接続する点にある。
スポーツマーケティングにおいて重要なのは、 競技力そのものではなく「共感の入口」をどこに設計するかだ。 今回の取り組みは、バスケットボールファン以外にも スポーツの価値を届ける構造をつくっている。
2|ブランドアライアンスが生む相互拡張効果
RHC ロンハーマンとB.LEAGUEは、 業種こそ異なるが「ポジティブな感情価値」という共通項を持つ。
- RHC側:スポーツカルチャーへの文脈拡張
- B.LEAGUE側:競技をライフスタイルとして再定義
これは単なるロゴコラボではなく、 ブランド価値を相互に拡張するアライアンス戦略だ。 講義でも触れてきた「ブランドエクイティの共創」という観点で見ると、 非常に示唆に富む。
3|リアルイベントと連動する体験マーケティング
今回のコラボアイテムはオンライン販売に加え、 「B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2026 IN NAGASAKI」 での販売も予定されている。
スポーツマーケティングにおいて、 リアルイベントは最も強力な顧客接点だ。 その場の熱量、空気感、体験記憶は、 デジタル施策だけでは代替できない。
イベント × プロダクト × ブランドという設計は、 ファンとの関係性を一段深いレイヤーへと導く。
4|スポーツマーケティングの現在地
この事例は、現代のスポーツマーケティングが 「広告」や「スポンサー露出」から、 体験価値の設計へとシフトしていることを示している。
- 競技価値を生活文脈へ翻訳する
- 異業種と組み、価値接点を拡張する
- リアル体験で記憶に残す
スポーツは、観るものから「共に生きるもの」へ。 今回のRHC × B.LEAGUEの取り組みは、 その変化を象徴するマーケティング事例と言えるだろう。

