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答えを急がないメディアであるために

地図の前に座り、ノートを広げて思考する人物の後ろ姿。答えを急がず世界を見つめる静かな時間を象徴するビジュアル。
地図の前で思考する人物の後ろ姿。(イメージ)

世界は、いつからこんなにも「即答」を求めるようになったのだろう。
正解か不正解か。
役に立つか、立たないか。
伸びるか、伸びないか。

情報は増え続け、判断のスピードは速くなった。
しかし、その一方で、立ち止まって考える時間は確実に減っている。

NEOTERRAIN / Journalは、
その流れに少しだけ逆らうために存在している。

ここでは、答えを急がない。
結論を先に置かない。
分かりやすさよりも、理解に至るまでのプロセスを重視する。

世界を構成しているのは、単純な因果関係ではない。
経済、文化、環境、技術、歴史。
それぞれが絡み合い、時に矛盾を抱えたまま、静かに変化していく。

そうした構造は、
短い要約や強い断定では、すくい取れない。

だからNEOTERRAINは、
「何が起きているか」だけでなく、
「なぜ、そう見えてしまうのか」まで含めて記録する。

現場に足を運び、空気を感じ、
言葉にならない違和感をそのまま残す。
完全に理解できなくても、その途中経過を共有する。

それは、効率の良いメディア運営ではないかもしれない。
すぐに評価される方法でもないだろう。

それでも、問いを持ち続けること。
分からない状態を引き受けること。
それ自体が、これからの時代において重要な態度だと考えている。

NEOTERRAIN / Journalは、
誰かを説得するための場所ではない。
答えを押しつけるためのメディアでもない。

ここにあるのは、
世界をどう見ているか、その視点の共有だ。

そしてその視点は、
一人のものではなく、重なり合うことで強度を持つ。

これから先、NEOTERRAINは
書き手も、読み手も、編集者も、境界が曖昧になっていくだろう。
同じ問いを持つ人たちが、
それぞれの立場から世界を持ち寄る場になる。

答えを急がないことは、
思考を止めないことと同義だ。

このJournalは、
完成形を提示するためではなく、
考え続けるために、ここにある。

NEOTERRAIN Journal 編集長 三宅雅之

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