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北海道という設計思想─つくられた土地と、重なり合う時間

北海道の山岳と都市構造を抽象的に重ね、設計思想としての土地を表現したビジュアル
設計された北海道の都市構造と自然の地形が重なり合う思想的ビジュアル

北海道は、日本の中でも特異な場所だ。

多くの地域が、歴史の積み重ねによって形づくられてきたのに対し、 北海道は「設計」から始まった。 この土地は、思想によって描かれた。

Contents

白紙から始まった、日本

札幌の街を上空から眺めると、はっきりとした碁盤目が見える。 直線道路、均等な区画、機能的な配置。
それは城下町でも、自然発生的な集落でもない。

北海道の都市は、最初から「どう生きるか」ではなく、 「どう機能させるか」を問われていた。 寒冷地、広大な土地、人口の少なさ。 感情や慣習よりも、制度と合理性が優先された社会実験。

開拓という言葉が象徴するのは、 未踏の地を切り拓くロマンではなく、 失敗を前提に設計された近代日本の構造だった。

北海道の大地が、人の設計によって形づくられてきた風景を抽象的に表現したビジュアル

設計される以前から、続いていた時間

しかし、この土地は白紙ではなかった。 設計図が引かれる前から、そこには人の営みがあり、 時間が流れていた。

北海道には、近代的な都市構造とは異なる時間の層が重なっている。 それは、自然との距離感、土地との関係性、 そして「所有」や「管理」とは異なる世界の捉え方だ。

それらは、都市のシステムの下に埋もれた過去ではない。 今も、この土地の中で静かに呼吸している。

北海道における計画的に設計された都市構造を、抽象的な上空視点で表現したビジュアル

都市の中にある、もう一つの時間

札幌の整然とした街並みと、 その下に流れる別の時間。

この二つは、対立しているわけではない。 むしろ、北海道という場所では、 異なる思想が、同時に存在することが前提になっている。

設計された都市に生きながら、 設計されない価値観を内包する。 合理性の中で、関係性を問い続ける。

北海道は、単なる地方でも、フロンティアでもない。 近代と、それ以前の時間が重なり続けるフィールドなのだ。

北海道という土地に重なり合う、自然と人の営みの時間を抽象的に表現したビジュアル

完成しない土地としての北海道

北海道は、まだ完成していない。

それは発展途上という意味ではない。 この土地が、 一つの答えに収束しない構造を持っているということだ。

設計する思想と、設計しない思想。 管理する視点と、関係を結ぶ視点。

北海道は、その両方を抱えたまま、 今も更新され続けている。

観光でも、ノスタルジーでもない。 北海道という土地そのものが、 日本社会の構造を映し出す思考のフィールドなのだ。

北海道という土地に重なる静かな時間の層を抽象的に表現したミニマルなビジュアル

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