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Brand USA「America the Beautiful」始動|AI×多言語で回遊設計

ロンドンでのBrand USA発表会場。「America the Beautiful」を紹介する大型スクリーンと満席の聴衆

旅は、検索からはじまらない。心の中で“行きたい”が芽吹いた瞬間からだ。米国の観光マーケ機関・Brand USAが打ち出した新キャンペーン「America the Beautiful」は、建国250周年やW杯を見据え、都市から周縁へと“体験を回遊させる”設計で、私たちの旅程を静かに更新する。

Contents

問い|Where does a journey really begin?

航空券の価格でも、SNSの映えでもない──“感じたいこと”が地図を描く。ロンドンでの発表は、スローガンや派手な映像よりも「体験の設計」を前面に出した宣言だった。都市の中心から一時間外へ。名所の裏手にある暮らしの手触りへ。そこに旅の本質を置き直す。

事実|キャンペーンの骨格

  • 対象市場:日本を含む主要9市場に多面的に展開(CTV/OOH/デジタル/SNS)。
  • クリエイティブ:「美しさ」を情緒の核にしつつ、家族・自然・アート・ラグジュアリーなど“体験軸”で訴求。事前テストでは高い好意・喚起を確認。
  • デジタル基盤:多言語の旅行計画サイトを公開。興味関心から旅程を自動生成し、都市から周辺地域への回遊を促す導線を実装。

しくみ|AIは“旅の編集者”になる

旅の準備はかつて、無数のタブを行き来する“情報の迷路”だった。新プラットフォームは嗜好から旅程の骨子を組み上げ、地図を“ストーリー”として提示する。予約直前の最短経路ではなく、寄り道を含めた“余白”を提案できること──それが、観光を消費から体験へ戻す。

連鎖する2026年|熱量の波に、設計で乗る

建国250周年、W杯北中米開催、ルート66の節目──世界の視線が集まる年に、Brand USAは“機運”をただ待たず、回遊設計多言語の受け皿で需要を迎えにいく。マクロでは需要は回復基調。問われるのは規模より、集客より滞在の深度だ。

「訪れてください、ではなく、感じてください。」
—— Brand USA(リリース趣旨より)

NEOTERRAINの視点|日本の観光・メディアへの示唆

  1. 都市起点の周縁拡張:空港から“1時間外”に価値がある。日本のDMOも広域連携の導線を“体験タグ”でつなぐ。
  2. 体験データの構造化:AIが提案できるのは、コンテンツが“編集可能”に記述されている地域だけ。写真・所要時間・混雑時間・移動手段を最低限のデータモデルで公開。
  3. 物語×予約の摩擦を下げる:記事や動画の最後に“地図化された行程”が並ぶ世界へ。メディアと観光は分かれていない。
  4. 2026年を“接続年”に:対抗ではなく連携。北米を起点に中南米や極西部へ広げる“梯子設計”は、旅行会社の商品開発の武器になる。

3行サマリ

  • Brand USAが「America the Beautiful」を始動。体験軸で都市から周縁へ回遊を促す。
  • 多言語×AIの計画基盤で、旅の“編集”を自動化。感情起点の旅路を提示。
  • 2026年の巨大イベント連鎖に備え、量より“深度”で観光の価値を再定義。

出典

本稿はBrand USAのプレスリリース(PR TIMES掲載)に基づき編集・再構成。原文:PR TIMES|Brand USA「America the Beautiful」

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